第53回日本臨床免疫学会総会

  • The 53rd Annual Meeting of the Japanese Society of Clinical Immunology

10月9(木) - 11 (土)

オーリンクプロテオミクスは2025年10月9日からニューオータニ幕張で開催される第53回日本臨床免疫学会総会 https://www.icongroup.co.jp/53jsci/ にて、アフタヌーンセミナーを開催し、展示出展いたします。

■アフタヌーンセミナー2
 2025年10月10日(金)15:00~15:50    ホテルニューオータニ幕張 第二会場   
   

鈴木勝也 suzuki

鈴木  勝也 先生
国立病院機構東京医療センター  リウマチ膠原病内科長 臨床研究・治験推進室長

演題: トランスオミックス解析による血管炎鍵分子の探索

要旨:

血管炎は全身の血管に炎症をきたす免疫介在性炎症性疾患である。共通特徴を有する一方で、臨床症状、罹患血管、自己抗体、病理組織所見等により細分類されている。発表者らは、新規診断または再発したリウマチ性疾患および筋骨格系疾患を対象とし、トランスオミックス解析(血清プロテオーム解析と全血RNA発現解析)により、血管炎特異的分子をスクリーニングしたところ、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-12が全身性血管炎の鍵分子であることを同定した。

(Rheumatology,2025) MMP-12は、血管炎を他のリウマチ性疾患や筋骨格系疾患と識別でき、また、疾患活動性およびその縦断的変化を反映し、大型血管炎患者の再発を予測できた。MMP-12は、IL-6阻害薬による治療下でも、潜行性の疾患活動性の検出に有用であった。罹患組織の免疫組織化学染色により、MMP-12は組織浸潤性のCD206陽性マクロファージに特異的に発現していることを示した。さらに空間トランスクリプトーム解析により、MMP-12陽性マクロファージの特徴的な表現型と、マクロファージの成熟および多核巨細胞の形成との関連を明らかにした。以上の結果から、MMP-12がマクロファージの成熟および多核巨細胞の形成に関連する疾患特異的分子であり、全身性血管炎においてIL-6経路とは独立して疾患活動性を反映することを明らかにした。

sakuma

佐久間 裕行                          
ライフテクノロジーズジャパン株式会社 ビジネスディベロップメントマネージャー

演題:オーリンクプロテオミクスが切り開く― 多様なニーズに応えるプロテオミクス分析ラインナップのご紹介

wataru-1

座長: 甲斐 渉 PhD            
ライフテクノロジーズジャパン株式会社 シニアビジネスディベロップメントマネージャー

■ 展示ブース

会場:ホテルニューオータニ幕張 2F  鶴の間ホワイエ ブース番号③
   〒261-0021 千葉県千葉市美浜区ひび野2丁⽬120-3

内容:Olink PEA技術を用いた各種プロテオミクス解析アプリケーション Explore HT Reveal, Targetパネルについて、弊社の専門スタッフがカタログや関連資料を用いてご説明させていただきます。またご登録いただいた方にはOlink 特製グッズの粗品を差し上げております。

ご登録はこちら